適性から穴馬を見抜け!? ターコイズS分析

 こんばんは、ヒデです。いよいよ年の瀬が近づいて参りましたね。年内のJRA競馬開催も残すところあと5日ということになりました。そんな年の瀬中山競馬場で行われる牝馬重賞ターコイズSを今日は分析していきたいと思います。案外堅く納まる重賞ですが、どんな馬が有利になるでしょうか。早速見ていきましょう。本日もよろしくお願いいたします。


< 目次 >

1.中山マイル内枠!?

2.G1出走馬が優勢も!?

3.マイルに強い馬を狙っていくべし!?

4.該当馬





1.中山マイル内枠!?

 中山マイルは1コーナーの奥、ポケット地点からのスタートするコース設計のため、内枠が有利になります。このレースでも1~4枠と5~8枠では大きな差があり、1~4枠は過去5年【3- 4- 4- 29/40】、5~8枠は【2- 1- 1- 36/40】と大きな開きがあります。特に外枠の6枠と8枠はここ5年で一度も馬券圏内には入っておらず、最高位も17年に1人気だったラビットランの4着(6枠)で、人気を背負っていても割引が必要な結果となっています。一方で4枠は堅実に好走しており、過去5年で【2- 3- 1- 8/10】と複勝率6割超。単複の回収率も100%を超えている超優良枠。軸にも最適な枠順といえるのではないでしょうか。

 脚質を見てみると、逃げよりは先行差し馬が有利な傾向になっています。上り最速を出して入れば猛追して馬券圏内には入れるようなので、差しだからマイナスということにはならなさそうです。内枠に入れば先行差しといったオーソドックスな競馬をするのがベターですが外枠に入るとその不利を克服するための極端な戦法をせざるを得ず、外枠から馬券圏内に戸添田馬は逃げ馬【1- 0- 0- 2/3】、追込み馬【1- 1- 0- 9/11】で極端な競馬をする馬を狙っていくのがよさそうな傾向になっています。内枠は先行差し、外枠は逃げ追込みと狙い方が違うと考えておけばいいでしょう。



2.G1出走馬が優勢も!?

 前走別で見ていくとやはりG1出走馬が圧倒的に優勢になっています。過去5年の勝利のうち3勝は前走G1に出走した馬と言うことになっています。一昨年勝利したコントラチェックや18年勝利のミスパンテール、16年のマジックタイムなど、前走G1出走した+内枠人気など有利な条件が重なれば重なるほど好走確率はそのままあがっていきます。前走G1出走馬は期待してもいいでしょう。

 一方で侮れないのは前走オープン競走出走組。勝ちこそ昨年のスマイルカナ(前走オーロカップ)しかないものの、18年にはポートアイランドCやキャピタルSから出走してきたリバティハイツ、デンコウアンジュが穴を開けて3連単69万円を演出するなど波乱の立役者となっています。3勝クラスからの勝ち上がり馬は若干人気しやすい傾向にあるので、穴狙いするのであれば前走オープン競走馬を狙うのがよさそうです。

 間隔は詰めすぎず開け過ぎずが一番良いようで、中5~9週が一番走っているポイントになっています。中4週も頭数が少ない者の好走はあるので、中4~9週が一番いいかもしれません。



3.マイルに強い馬を狙っていくべし!?

 やはりマイル重賞ということもあり、普段からマイルで実績を残している血統を狙っていくのがよさそうです。一番の成績を残しているのはダイワメジャー産駒で【2- 0- 1- 1/4】で複勝率75%とハイアベレージになっていることからもこの傾向が強いことがわかります。マイルでG1馬を輩出しているディープインパクト産駒やキングカメハメハ産駒も堅実で、しっかりと走っている傾向にあります。

 母父系を見るとこれも欧州系、それもややスピードのある欧州系が優勢になっています。日本の芝でも成績を残しているDubawi系やロベルト系などが優勢ですね。冬の中山開催で明日の中山競馬場は金曜の発表時点で重馬場となっているのでターコイズSの施行される明日の11レース時には稍重には回復している想定とすれば過去10年で1例、11年が参考になります(当時はオープンハンデ競走)が、そのときも母父トニービンの2頭が1‐2フィニッシュを決めるなど基本的に欧州系優勢であることには変わりがありません。ここはスピードを持っている欧州系が母父に入っている主流血統との組合わせを狙っていくべきですね。



4.該当馬

 それではターコイズSの該当馬を見ていきましょう。

2.ミスニューヨーク

内枠〇 差し〇 前走△ 血統〇

 この馬は持続力勝負のほうが得意なタイプですね。中山は苦手なタイプではないので、マイルを越えた距離ではない今回はそこだけが課題といえるのではないでしょうか。キングズベスト産駒に母父マンハッタンカフェと考えるとこのコースに苦戦する絵は浮かびませんね。

4.フェアリーポルカ

内枠〇 先行〇 前走〇 血統〇

 今年はダートに行ったり2000mへ行ったりとかなりいろいろなローテでしたが、ようやく適条件の中山マイルに戻ってきました。今年の3月に行われた不良馬場の中山牝馬Sでは6人気の3着。昨年のターコイズSでも3番枠から差しに回ったものの3着に残るなど成績は残しているので今年も引き続き期待でしょう。

7.スマートアリン

4枠◎ 先行〇 前走〇 血統〇

 ローテ的に一番有利になっているのはこの馬です。前走は府中牝馬Sで前に行ったもののずるずると下がって6着に終わりましたが、それでもその前の京成杯AHでは外枠から先行して4着に終わっていることから、今回4枠に入ったということはそれ以上の成績を残せるかもしれません。力比べになったとしたらキズナ産駒はかなり有望なので、期待ですね。

8.ムーンチャイム

4枠〇 差し〇 前走◎ 血統〇

 今回前走オープン競走で一番穴を開けそうなのがこの馬です。父アドマイヤムーンは米国系ながら天皇賞秋を制するなど芝中距離で実績を残した異端児でもあります。母父kingmamboで欧州系でいいですよね。穴を開けるのは53キロの斤量な場合が多いので、この馬も差しが得意な大野騎手に乗り替りで期待は大きいです。


競馬王2022年1月号【12月8日発売!!】

Hyoushi_2201s_h1_3

今号のテーマは【2022鉄板トレンドで年末年始を駆け抜ける!】

競馬王豪華ライター陣が2022年の競馬を占っています。

巻頭特集には本誌11年ぶり登場のカンニング竹山さんが「ダート競馬」について熱く語る!?芸能人ならではの豪快な話っぷりにご注目です!!

巻頭企画として『灼熱の有馬記念』と題して有馬記念を振り返る&豪華ライター陣21名による有馬記念で「買いたい馬」&「消したい馬」を一挙大公開!!

キムラヨウヘイ

TARO

亀谷敬正

馬場虎太郎

今井雅宏

nige

シンヤカズヒロ

馬ノスケ

井内利彰

伊吹雅也

立川優馬

村上弘樹

とうけいば

ご予約はこちら→https://www.amazon.co.jp/dp/B09M4THLPW/


ターコイズSが重賞競走になってから良馬場以外での施行はないようですので、今年は初となります。これは楽しみですね。荒れてくれれば、、、、興奮するかもしれません。

それでは!

ヒデ