メリークリスマス、こんばんはヒデです。クリスマスの夜いかがお過ごしでしょうか。私はグランプリのことしか頭に無いという都合のいい思考でこの分析を書いてます。さあそんな明日はグランプリ、有馬記念です。はたしてどのようなレースになるのでしょうか。やってくるのも3歳馬なのかそれとも古馬意地の有終なのか。来年を占う大事な一戦になる有馬記念、早速見ていきましょう。それでは本日もよろしくお願いいたします。
< 目次 >
1.先行がやはり成績が安定します。
2.さらに加速する頂上決戦ムード
3.種牡馬は群雄割拠、それでも有利なTサンデー系
4.該当馬
1.先行がやはり成績が安定します。
有馬記念の行われる中山芝2500mは内回りコースと外回りコースの境界地点からスタートし、コーナーを6回曲がるクセのあるコースになっています。そのため一般的には内枠からスタートするのが有利と言われており、特に8枠の成績は絶望的です。過去10年で見ても8枠で馬券になったのは18年直前の雨で馬場が悪化した18年の3着(15.シュヴァルグラン)のみとなっています。本当に8枠の期待値が低いのがこのコースの特徴といえるでしょう。しかし、それ以外の枠からは勝ち馬が輩出されている背景を考えるとそこまでナーバスになる必要もなさそうで、逆に1枠よりも5枠のほうが成績がいいくらいです。
脚質を見てみると過去5年では先行が最多の2勝を挙げて成績は安定。過去10年で見ると15年のゴールドアクターがあるため一気に回収率はアップします(60%→106%)。ちょうど有馬記念で先行が有利になり始めたのもこの15年近辺で、14年にジェンティルドンナが勝利、以降先行馬が崩れたのは19年のみになっています(最先着はフィエールマンの4着)。19年はマイル馬のアエロリットがハイペースで逃げた結果ですが、明らかにスローペースが増えて先行が有利に変遷していると考えていくのがよさそうですね。一方差してくる馬は中距離実績が重要走ですね。2400mのG1を勝った実績のあるシュヴァルグランが18年3着、3000mの菊花賞を勝った経験のあるワールドプレミアも19年3着に入っていることからも差してくる馬は2200m以上のG1で実績のある馬がよさそうです。
2.さらに加速する頂上決戦ムード
前走を見てみるとなんと過去5年、前走G1以外のローテから進んできた馬に関しては【0- 0- 0- 15/15】で馬券圏内ゼロというまさかのデータが残っています。過去10年に広げてみると【1- 2- 0- 35/38】になります(最後に勝ったのは15年1着のゴールドアクター)。これは近年、頂上決戦ムードがさらに高まっているということがいえるかもしれません。ここまで前走G1出走馬が多いと結果として「実績馬が人気薄に」という事象が発生する可能性も非常に高いのです。事実18年3着のシュヴァルグランは前走ジャパンカップ4着ながら外枠ということで敬遠されて9人気でしたし、昨年2着のサラキアも前走エリザベス女王杯を上り最速で2着になったにも関わらず11人気と低調な人気になっていました。前走からの巻き返しはそこまで起こりにくいレースでなので、前走は4着以内から狙うのがマストになりそうです。
逆に穴はG1で6着~9着に敗れた馬。17年2着のクイーンズリングは前走エリザベス女王杯で上り最速の9着でしたが巻き返し、18年のサートゥルナーリアも天皇賞の凡走から得意な中山の内回りに戻ってこちらも2着に巻き返しています。実績や上りがあるにも関わらず6~9着に敗れた馬は注意が必要でしょう。
3.種牡馬は群雄割拠、それでも有利なTサンデー系
血統を見てみると過去5年複数勝している種牡馬はいません。勝ち馬に関してはかなり群雄割拠であることがわかりますね。ただそのうち16年サトノダイヤモンド(父ディープインパクト)、17年キタサンブラック(父ブラックタイド)、19年リスグラシュー(父ハーツクライ)、と3勝しているのがサンデー系でやはりここでも強いのかということが言えます。今年の出走馬産駒のなかで一番有利なのはやはりハーツクライ産駒。再三出てきているリスグラシューもシュヴァルグランも共にハーツクライ産駒でした。昨年を見ても1着のクロノジェネシスを除いて2着から5着(同着で2頭)までサンデー系が占めていたこともこのレースで如何にサンデー系が強いかがわかります。このことから考えてもこのレースで期待値が高いのはサンデー系ということになるでしょう。
母父系を見てみるとやはりこの時期らしくパワー持続に長けた系統が強めです。欧州ノーザンダンサー系やキングマンボ系などがついているといいでしょう。マキアヴェリアンが強いのはシュヴァルグランが来ているからではありますが、Duvawi系から派生するタイプ欧州ミスプロ系にもチャンスはあるということですから、やはり欧州系が入っているに越したことはないということでしょう。昨年2着のサラキアは母父Lomitasでニジンスキー系だったことからもよくわかります。
4.該当馬
それでは有馬記念の該当馬を見ていきましょう。
5.ディープボンド
脚質〇 枠〇 前走〇 血統〇
ここまで人気になるとはびっくりしました。ただ前走は地元の人も驚く重たい馬場であったことを考えると度外視してもいいでしょう。前哨戦のフォワ賞を勝ったことを考えても天皇賞春で上り上位を出せたのもプラスに働く可能性が高いですね。母父キングヘイローはこのレースに合うはずですが、はたして。
9.ステラヴェローチェ
脚質△ 枠◎ 前走〇 血統〇
バゴはバゴでもステラヴェローチェかもしれません。この馬は短縮が本当に強いレースで、競馬王本誌でも取り上げた馬なので、パンサラッサが大逃げをするとするならばハイペースに流れて差し馬場になるはずで、そうなれば不良馬場でも差してくる持続力が光る可能性も高いです。土曜日の11Rでは名前がそっくりな同馬主のヴェローチェオロが1着でオープン入り。その流れに乗れるでしょうか。
10.エフフォーリア
脚質〇 枠〇 前走〇 血統〇
この馬に死角があるのかというところですが、そこまでなさそうです。前走はゆったり流れたことが功を奏して短縮でも立派に成績を残しました。今回は再び連対率100%の延長ローテ。『競馬王新聞』を見ても延長得意な「延」が今井さんのオプションが入っているので堅実に走ることも可能でしょう。
13.アカイイト
脚質△ 枠〇? 前走〇 血統〇
『競馬王1月号』で今井さんが2000m以上で期待したい種牡馬の一頭に挙げられていたキズナ産駒。S系の種牡馬なため、外枠の枠順もこの馬は大歓迎。長くいい脚を使えればエリザベス女王杯が決してフロックではなかったことが証明されると思います。その今井さんのオプションを『競馬王新聞』で見ると「延」「外」が入っているのでこちらもやはり期待です。
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年末の挨拶をしようかと思いましたがまだホープフルSも東京大賞典もあるのでまだ早いですね。明日は勝っていい夢見ましょう!
それでは!!
ヒデ