こんにちは、ヒデです。本日から師走、12月ということで2021年もいよいよ大詰めとなってきました。今月はダートグレード競走が目白押し! その第一陣は船橋競馬場で行われる牝馬限定の交流重賞、クイーン賞です。ここ2年は地方所属の馬が連続で勝利しているこの競走、昨晩からの雨で馬場はぬかるみました。果たしてどのようなレースになるのでしょうか。早速考えていきましょう。それでは本日もよろしくお願いします。
< 目次 >
1.道悪ならば極端に前有利に?
2.前走は格式に注意?
3.パワーが重要になりそう?
4.該当馬
1.道悪ならば極端に前有利に?
船橋競馬場はスパイラルカーブが採用されて差し馬にもチャンスのあるように見える競馬場ですが、基本的に逃げ専攻が有利となっています。差し馬が豪快に差し切ることもありますが、このレースに関しては完全に逃げ先行有利となっています。稍重で行われた昨年はサルサディオーネのペースに先行馬が崩れて差しが台頭しましたが、19年は3角1〜3位につけていた馬がそのまま馬券圏内に入っているなど比較的前有利になっています。この傾向は不良になると顕著になり、過去10年に不良馬場になっているのは3度ではありますが、特に14年には2番手追走のカチューシャ以外がそのまま馬券圏内に入っていることから不良馬場ならば差し馬でない方が良さそうです。
そしてもう一つ船橋競馬場の特徴は外枠が圧倒的に有利であるということです。前述の前目につけて唯一敗れてたカチューシャは馬番4とでした。これは雨が降ると余計に顕著になっており、不良馬場になると極端な外枠有利なバイアスになることが多いです。これを頭に入れておけば最後の軸馬選びに役立つかもしれません。
2.前走は格式に注意?
この競走の前走を見てみるとやはりJBCレディスクラシックを経由してきた馬が中心になりそうです。特に14年、17年は前走JBCレディスクラシックだった馬が馬券圏内に独占している所から見てもかなり信頼できる前走であるということがわかります。JBCレディスクラシックはここを目標にローテを組んでくる馬が多いので、今井さんの言葉を借りると「強いストレスを感じやすい」レースだと言えるかもしれません。そのストレスから解放された馬をまずは狙ってみるのがいいのかもしれません。また、近年妙味が上昇しつつあるのは前走レディスプレリュード組。2019年の1着クレイジーアクセル、2着プリンシアコメータは共に前走レディスプレリュードからこのレースに出走してきた馬が馬券圏内に入っています。ここまで考えると基本的には格式の高いレースから選んでみるのがいいでしょう。JRAのレースで言えば太秦Sが好調です。
地方所属馬で見てみると南関東所属馬が圧倒。冒頭で記載した2年連続地方馬勝利したのもともに大井所属の馬でした。大井所属馬は過去10年で【2- 1- 1- 11/15】で他の所属より頭ひとつ抜けています。地方馬で馬券圏内に入ってくるための条件として「交流重賞で3着内に入っていること」と「前走で勝利している」という二つが挙げられます。これらを満たしている馬を探してみるのが良いかもしれません。
3.パワーが重要になりそう?
血統にフォーカスしてみると、まずネイティヴダンサー系とヘイルトゥリーズン系が優勢になっています。この二つを併せ持った馬、サルサディオーネはこのレースに2度出走し3着1着と複勝率100%となっています。同馬は春のマリーンCでも成績を残していることからもこのコースとの相性の良さが伺えます。特に不良馬場となった2018年はこのサルサディオーネを含め馬券圏内3頭は全てサンデーサイレンス系×ミスプロ(ネイティヴダンサー系)の組み合わせとなっており、不良馬場の時にはこの組み合わせを無視することはできません。
もし仮に稍重近くまで回復することがあるとするならば一転パワー系が有利に移る可能性が高いです。稍重で行われた20年は3着に7人気サルサレイアが馬券圏内へ入ってきましたが、この馬の母父はクロフネと米国中距離もこなせるパワータイプでした。そのほか同じく稍重で施行された19年も2,3着に母父ダンチヒ系の馬が入っています。もし祖母が回復している、もしくはあまり馬場が悪化しない場合はこちらを参考にしてみると良いかもしれません。
4.該当馬
それではクイーン賞の該当馬を見ていきましょう。
2.リネンファッション<ヒデのおすすめ>
脚質○ 前走○ 血統○
前走はかなりきつい競馬をしたと考えていて、今回はそのストレスから解放されるかどうかというところでしょう。とにかく前走は行き脚が付かずに2度スパートした形になったにも関わらず3着。無理した反動が気になるのでプラス体重であればかなり信用できる一頭ではないでしょうか。
7.ダイアナブライト
脚質△ 前走○ 血統○
前走レディスプレリュード組からはこの馬が期待値高そうですね。差し脚質なことはかなり心配ではありますが、今回は笹川騎手を騎乗させるということで「地方の乗り方」をしてくれるのではないかと期待して該当馬にしたいと思います。
10.ウェルドーン
脚質○ 前走○ 血統○
今年の3歳牝馬路線で一番輝いていたこの馬ですが、前走レディスプレリュードでは初の古馬相手に3着と奮闘。母系にはスタミナと持続力の宝庫と言った血統ですからジャパンダートダービーでも足りたこの馬。前走から再び短縮で父ヘニーヒューズの短縮好みなところが出てくれればいいなと思います。
12.ハピネスマインド
脚質○ 前走△ 血統○
血統的、脚質的には買ってみたい一頭と言えます。父レッドスパーダでダート2100mは長すぎましたね。マイルに戻った今回が1番面白いところでしょう。芝では2000mこなせる産駒が多いレッドスパーダですが、一番向いているのはマイルだと思います。斤量も軽くて外枠。地方馬応援はこの馬から行きたいところです。
競馬王10月号【好評発売中!!】
10月号の特集テーマは「プロが実践する回収率爆上がりローテ&ステップ」です。アーモンドアイの登場以降、顕著になってきたローテーションの在り方。馬はレースを使う際、間隔を空けた方が良いのか、詰めた方が良いのか。ステップレースは踏まない方が良いのか、踏んだ方が良いのか。豪華執筆陣が自身の考えや実践術をレクチャーします!
[巻頭企画]
Road to JBC
豪華2大インタビュー 吉原寛人×古谷剛彦 仲野光馬×山崎エリカ
JBC過去データから占う攻略ポイント
ご購入はこちらから!→ https://www.amazon.co.jp/dp/B09DMP9LX8
それでは!
ヒデ