こんばんは、ヒデです。すっかり秋も深くなり暦の上では冬になりましたね。12月に向けてダートグレードは盛り上がりを見せます。本日は今年最後の東京競馬場ダート重賞武蔵野Sを分析してみたいと思います。過去5年で4回3連単10万馬券、2回で3連単100万馬券が出ている「読みにくい重賞」。はたして今年も波乱があるのでしょうか。早速見ていきたいと思います。よろしくお願いします。
< 目次 >
1.高齢馬が強い!?
2.前走から距離変更がマスト!?
3.ミスプロの血が騒ぐ!?
4.該当馬
1.高齢馬が強い!?
このレースは脚質的に有利不利があまりないコースですね。ただ上がりを出せないと厳しいようで、どうしてもこのレース上がり6位以下になると【0- 0- 1- 53/54】と複勝率が大きく下がってしまいます。勝ち馬は上がり上位の脚を使って差し込む形が頻発しているのは、さすがオープンクラスといったところでしょうか。これは常々立川優馬さんが仰っている事ですが、ダートは圧倒的に前が有利。そのためクラスが上がれば上がるほど先行馬の割合が増えペースが上がり、差し有利になります。その結果が武蔵野Sの上がり有利にも繋がっているのかもしれませんね。戦歴を見るのも重要かもしれません。
そして忘れてはならないのが高齢馬、ベテランが輝きやすいレースということです。ここ2年の勝利馬は共に6歳馬(20年サンライズノヴァ、19年ワンダーリーデル)が勝利しています。そのため6歳馬の成績は【3- 0- 1-12/16】で複勝率は25%で世代別では1番の成績を残しています。特に19年に3着に入ったダノンフェイスは13人気で単勝のオッズは100倍を超えていたことを考えると穴的に面白い世代とも言えるでしょう。6歳馬の単勝回収率は418%、複勝回収率223%とベタ買いしたい成績ですね。5〜7歳は要注意でしょう。
2.前走から距離変更がマスト!?
毎度恒例となってきた「重賞ステップ&ローテ」。今回のポイントは「前走地方」のレースです。このレースは同距離の馬がほとんど走らないのが特徴です。過去5年【1- 0- 0- 15/16】と昨年のサンライズノヴァ(南部杯4着)以外は馬券圏内に入っていません。サンライズノヴァは2018年にこの競走を制していることを考えると例外だったと考えるのがいいかもしれません。基本的に前走マイルで走っている馬は軽視するのがいいかもしれません。
そしてこの競走でよく走るのが1400mからの延長馬。昨年は同距離-短縮-短縮で決まりましたが、19年は1着ワンダーリーデル、3着ダノンフェイスともに1400mからの延長馬でした。特に好成績を残しているのは前走グリーンチャンネルC組で、過去5年【1- 0- 3- 9/13】で複勝率は30%と前走レース別では1番の成績を残しています。基本的にはグリーンチャンネルC組と阪神競馬場、地方競馬組が軸には向いているようですね。短縮馬は紐程度に抑えるのがいいでしょう。
3.ミスプロの血が騒ぐ!?
この競走ではミスプロ系が特に強い成績になっています。勝ちこそ2016年のタガノトネールの一度だけではありますが、3着には16年カフジテイクをはじめとして17年アキトクレッセント(父ウォーエンブレム、15人気)、19年はダノンフェイス(父キングカメハメハ、13人気)など人気薄が来るため複勝回収率が236%と飛び抜けた成績になっています。人気しないのもミスプロ系の特徴でしょうか。ミスプロ系はスピードを生かした競馬を得意とする系統もあるなどパワーとスピードに優れたタイプなのでこの長い直線を有する東京コースとも相性が良いのかもしれません。またダート重賞には珍しくサンデー系が強い傾向もありますが、これはサンライズノヴァが東京マイルの成績を上げているのが原因と考えて良さそうですね。
そしてミスプロ系とこの競走の相性の良さは母父系でも健在で、過去5年【4- 0- 1-25/30】と勝ち馬のほとんどが母父ミスプロ系であったことがわかります。先ほどから名前が上がっているサンライズノヴァは母父サンダーガルチでミスプロ系、17年覇者インカンテーションも母父マキアヴェリアンとミスプロ系はこのコースとの相性抜群と判断していいでしょう。困った時はミスプロ系を軸にしてみるのもいいかもしれませんね。
4.該当馬
それでは武蔵野Sの該当馬を見ていきましょう。
3.ワンダーリーデル
前走上がり○ 年齢△ 前走○ 血統○
東京ダート得意なワンダーリーデルは今年のフェブラリーS3着、2年前のこの競走を制した馬です。年齢的にはちょっと不安が残りますが、今年はグリーンチャンネルCを使ってきたということは2年前の再現を狙っているはずです。このローテは期待していいかもしれません。展開が向けば充分勝負になりそうですね。
9.スマッシャー
前走上がり△ 年齢△ 前走○ 血統◎
今年のユニコーンSの覇者が参戦です。過去5年で3歳馬が馬券圏内にきたのは16年のゴールドドリーム(2着)、17年のサンライズソア(2着)のみですが、ともにユニコーンSで3着以内に入っていた共通点があります。それを考えればこの馬にも十分チャンスあります。また母父ミスプロ系というのも推しポイントで、楽しみな一頭ですね。鞍上は先週みやこSで2着になった坂井瑠星騎手、今週もダート重賞で穴を開けるかも注目です。
10.ブルベアイリーデ
前走、上がり○ 年齢○ 前走○ 血統○
父系サンデー系のキンシャサノキセキ、母父ストーミングホームで巻きアヴェリアン系とこのコースには向いている血統背景ですね。今年は中京で行われたシリウスS3着からの参戦となりますが、これは短縮ショッカー該当にもなります。短縮の成績もそこまで悪くないので、得意なコースで爆発も十分にありそうです。期待できそうですね。
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武蔵野S、今年はそこまで荒れないと思うのですがどうでしょうかね。
それでは!
ヒデ