こんばんは、ヒデです。本日は大井競馬場で初の左回りレースとなる「Make New Way賞競走」が施行されましたね。日本での両回りの競馬場というのは東京競馬場が1984年まで行われていた例がありますが、それ以来になるということです。今回はそんな両回り競馬場の「先輩」である東京競馬場で行われる東京スポーツ杯2歳Sを分析してきたいと思います。昨年は1着がホープフルS制覇したダノンザキッド、2着に菊花賞を制したタイトルホルダーが、19年には後の三冠馬コントレイルが勝利しているステップレースです。今年はどの馬に有利に働くのでしょうか。早速見ていきましょう。本日もよろしくお願いいたします。
< 目次 >
1.開催後半で差し馬場に!?
2.休み明けのオープン以上馬は恐ろしい!
3.ポストディープインパクト争い勃発!?
4.該当馬
1.開催後半で差し馬場に!?
来週のジャパンカップで21年のフィナーレを迎える東京競馬場、Cコースで施行されていますが「差し」や「追込み」が優勢な馬場になっています。特に差し馬は驚異的な成績を残しており、過去5年で【2- 0- 2- 6/10】で複勝率は40%と脚質別では一番のアベレージになっています。18年にニシノデイジーが勝利した影響もありますが単複の回収率も100%を超えている抜群の安定感ですので差し馬場になりやすいと考えて良いかもしれません。
枠別に見てみると内を開けるからか相対的に内枠が有利になりがちです。外枠の馬は軒並み回収率が低調に終わっていることから考えても実力が無ければ馬券圏内に届くのも厳しいことがわかります。その中で2勝を挙げている6枠は平均人気も一番高いという結果が残っており、相応の実力のある馬が入ったということが予想できます。基本的に穴馬は内枠から強襲すると考えて置くのが良いでしょう。
2.休み明けのオープン以上馬は恐ろしい!?
最近のトレンドである早い時期にデビューさせて夏を越えるローテーション。この競走ではそれが特に決まっているレースと言え、中10~25週で臨んだ馬は【2- 3- 1- 8/14複勝率42.9%、単複の回収率は共に100%を超えています。特に2018年には8人気1着のニシノデイジー(前走札幌2歳S1着、中11週)、2着も7人気のアガラス(前走コスモス賞1着、中14週)の2頭が1‐2フィニッシュ。該当4頭でしたので600円で万馬券を取れることができたほどの強さです。16年以外毎年一頭は馬券圏内に来ているので中10~25週の馬は要注意です。
また、ここまで多かった重賞の新馬未勝利絶対優勢はこのレースでは控え目に。前走新馬戦こそ【2- 3- 2- 9/16】で複勝率43.8%と圧倒的なものの、未勝利戦は【0- 1- 0- 9/10】で一気に複勝率10%まで落ち込みます。それよりかはオープンや重賞を戦った馬が優勢なので、新馬戦またはオープンクラスを出走した馬を狙るのが良さそうです。さらに条件を付け加えると前走も同じ1800mを使った馬が好調。成績も【4- 3- 3- 16/26】で過去5年で4勝を挙げています。最後に距離変更で勝ったのは16年のブレスジャーニー以来誕生していません。ブレスジャーニーはサウジアラビアRCを勝ってこのレースに臨んできたので少し勝手が違うでしょうか。前走は1800mの新馬またはオープンクラスの馬が好調でしょう。
3.ポストディープインパクト争い勃発!?
過去この競走で無類の強さを誇っていたディープインパクト産駒。2019年にはディープインパクト産駒が馬券圏内を独占するほどの絶対的な強さを見せつけていました。しかし、そんなディープインパクト産駒も今年は出走ゼロ。では代わりになる産駒はどれなのか、筆頭候補になりそうなのがブラックタイド-キタサンブラック両産駒です。今年はキタサンブラック産駒初年度ながら人気になりそうな馬が出走していますので評価するのが良さそうです。
次いで気になるのがキングカメハメハ産駒。昨年ドゥラメンテ産駒が2-3着に入っていることからもキングマンボ系と相性が良さそうですね。そのほかロベルト系も良さそうで、スクリーンヒーロー産駒でモーリスの全弟ルーカスもこの競走で2着の実績があることを考えるとモーリス産駒も無視できません。
全体的に開催後半ということもあって持続系に強い産駒が好調。昨年も1着ダノンザキッドは母父欧州ダンチヒ系、2着のタイトルホルダーも母父サドラーズウェルズ系と持続に長けた種牡馬が母父に入っていると良さそうですね。
4.該当馬
それでは東スポ杯2歳ステークスの該当馬を見ていきましょう。
1.イクノイックス
先行△ 間隔○ 前走新馬○ 血統○
新馬戦は6馬身差の圧勝。3着に入ったサークルオブライフはアルテミスSを勝利するなど出世した馬もいる影響でキムラ式レースレベルはBの判定を受けています。血統を見ると父キタサンブラック×母父キングヘイローでかなり重厚な血統になっているのは気がかかりですがそれでも新馬で上がりを使えた馬だけに楽しみな一頭です。
4.トーセンヴァンノ
差し○ 間隔○ 前走重賞○ 血統○
父系はディープインパクト系、父母父はガリレオ系という日欧の良血馬ヴァンキッシュラン初年度産駒です。ここまで1800mで1勝3着1回という安定感のある馬なので、非根幹距離に向いているかもしれませんね。母父系はレッドゴッド系ということでスピードと持続力のバランスは良さそうです。戸崎圭太騎手に乗り替わりというのも面白いので、馬券圏内の期待はできそうですね。
5.レッドベルアーム
先行△ 間隔○ 前走新馬○ 血統○
ハーツクライ産駒はこのコースの血統偏差値で54.3を叩き出している相性の良い種牡馬です。この馬の半兄であるレッドベルオーブとレッドベルジュールは共に阪神で行われたデイリー杯2歳ステークスで勝利している「早熟」血統。ハーツクライ産駒も2歳から動くのでこの馬にも期待が持てそうです。しっかり追って伸びることができれば面白いですね。
10.アルナシーム
差し○ 間隔○ 前走新馬○ 血統○
モーリス産駒、母父ディープインパクトということで父または母父にディープインパクトが入っている馬はこのアルナシームのみです。はっきりと差しに向いているのはこの馬だけなので武豊騎手がうまく位置を付けることができるのであれば差して伸びてくることができるのではないかと考えています。こちらも楽しみな一頭です。
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先週はエリザベス女王杯でアカイイト推奨できました。一ヶ月に一回は穴馬を推奨できているので、これからも頑張りたいと思います。
それでは!
ヒデ