マイル適性が一番の武器!? 富士S分析

 こんばんは、ヒデです。今週末は特に東京が冷えており、執筆時点では冷蔵庫並みの寒さになっています。最近は気温の上下が激しいですね。東京競馬場ではマイルチャンピオンシップの前哨戦、昨年からG2に昇格した富士Sを分析していきたいと思います。それでは本日もよろしくお願いいたします。




< 目次 >

1.馬の力が発揮される舞台!?

2.距離変更より同距離を。

3.東京マイル=ディープインパクト系。

4.該当馬



1.馬の力が発揮される舞台!?

 富士Sの行われる東京競馬場芝1600mはミドルペースで上りが34秒台になることが多いコースです。過去5年のレース平均上りタイムは34.1秒で稍重程度の馬場だと33秒台に突入していることからもよくわかります(19年ノームコア)。同じ芝1800mほどではありませんが、脚質はかなり融通がきくようで、過去5年先行馬が3勝、複勝率29.4%でトップでですが差しも2勝、追込みも複勝率20%とまずまずの成績を残していることからも馬の適性に依存している部分が多いといえるのではないでしょうか。やはり上りも重要で、東京で安定している馬を狙っていくのがまずは良さそうですね。

 現状東京競馬場では「高速馬場」で施行されていると考えるのが良さそうで、求められているのは持続力。先週の府中牝馬Sでもこの傾向がはっきりと出ており、勝ち馬のシャドウディーヴァは直線で伸び続け1着、アンドラステは粘って2着、マルターズディオサも力強さを見せて3着と強い持続力を血統に持つ3頭が馬券圏内に入ってきました。外に回せる差し馬と内に潜れる先行馬に有利な脚質であると言うことができそうですね。



2.距離変更より同距離を。

 競馬王10月号のテーマ「ローテ&ステップ」連動、高期待値重賞ローテ。今回のポイントは「マイル連戦馬に注意」です。延長馬は次週に1400mの重賞スワンSがあるためかそこまで出走してきません。ただ、短縮馬の出走は多めながら成績を残せていません。短縮馬は過去5年で【1- 1- 0- 24/26】と低調に。1着になったのはもともとマイルを連戦していたエアスピネル(17年)、2着に来たのはその年にエプソムカップを制したレイエンダ(19年)とマイルや東京で実績のある馬が来ているのみ。マイル適性がなければいきなり走るということは無いでしょう。

 また、前走重賞以外の馬も厳しく【0- 0- 0- 10/10】で一頭も馬券圏内に入っていませんでした。前走オープン特別や3勝クラスの出走馬は今回多いので軽視するのがよいようです。それだけに、前走はマイル×重賞だった馬を中心した馬がいいでしょう。競馬王新聞を見てみると、今年の京成杯AHのレースレベルが高いことがわかります。先週も京成杯AH組のマルターズディオサが3着に好走しているので京成杯AH組は馬券に組み込んでみるのも面白いでしょう。



3.東京マイル=ディープインパクト系。

 ディープインパクト産駒が初めてG1を勝ったのが安田記念(リアルインパクト)。東京マイルはディープインパクト産駒が最も得意とするコースの一つです。過去3年の複勝率は35.4%と300走以上走っているにも関わらず安定しています。この富士Sでも【1- 1- 4- 6/12】で複勝率50%となっています。特に昨年は1着3着がディープインパクト産駒、2着にリアルインパクト産駒のラウダシオンと1~3着をディープインパクト系の産駒が独占。不良馬場で施行された17年以外はすべての年で馬券圏内になっていいます。特に休み明けのディープインパクト産駒は強烈で、馬券圏内に届いた6頭はすべて休みあけでしたので、休み明けのディープインパクト系産駒は要注意です。

 母父系は1でも書いた通り持続系が良さそうで、ロベルト系やキングマンボ系、さらには欧州ノーザンダンサー系などがいいでしょう。このレースは本来米国系が母父系に入るのが良いのですが、今は高速馬場で持続系が活躍しやすい馬場に加えて雨の影響が少し残りそうなので欧州系のほうがいいしょう。欧州ノーザンダンサー系は父系に入ってもよさそうなので、併せて期待です。



4.該当馬

それでは富士Sの該当馬を紹介したいと思います。

1.ソングライン

脚質〇 前走マイル◎ 血統〇

 前走関屋記念では単勝1倍代の支持を受けながら3着に惜敗。人気薄でNHKマイル2着の実績があるなど、このコースの実績もあり面白そうです。キズナ産駒なので本質的には非根幹距離が得意なのでしょうが、3歳ならばマイルでも良績を残せるのではないでしょうか。

4.バスラットレオン

脚質?? 前走マイル◎ 血統〇

 前走は出負け。外追走不利を受けたというジャッジを受けました。NHKマイルの落馬以降少しゲートに不安があるため、本命にするには少し難しいと思いますがそれでもマイルの成績は決して軽視することができないでしょう。

10.アルジャンナ

脚質〇 全走1800m△ 血統〇

 あのコマンドラインの全兄のアルジャンナは今年のマイラーズC2着の実績があるなど、マイルはそこまで不得意では無いと言えるでしょう。この1600~1800m帯が得意な条件だと思うので、ディープインパクト産駒が一番得意な休み明け短縮という条件で爆発するかもしれません。エアスピネルのようになれるか注目です。


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富士SはG1にも近いレースですね。G1級のタイムにもなっていますね。

それでは!

ヒデ