菊花賞の前哨戦は本番に直結するか⁉ 神戸新聞杯編

 こんばんは、ヒデです。 先週に引き続きトライアル重賞レース回顧、今週は菊花賞の3競走です。今週は今日から2日間にかけて菊花賞の前哨戦である「セントライト記念」「神戸新聞杯」をそれぞれ回顧していきたいと思います。今回はセントライト記念。それでは本日もよろしくお願いいたします。

・セントライト記念はこちら


< 目次 >


□馬場のタフさは本番でも通用する!?(菊花賞に直結るかはイーブン)

□菊花賞に登録している馬のレースパフォーマンス


□馬場のタフさは本番でも通用する!?(菊花賞に直結るかはイーブン)

 不良馬場でのレースになった神戸新聞杯は上り最速でも35.6秒、レース上りは36.5秒とかかる展開になりました。そんな不良馬場も相まってか断然の一番人気の10.シャフリヤールが敗れる波乱もあった同レースですが、まずはラップタイムを見てみたいと思います。

レースラップ

13.1-24.5-37.0-50.6-1:03.8-1:16.6-1:29.1-1:41.5-1:53.4-2:05.6-2:18.0

1Fごとのラップタイム

13.1-11.4-12.5-13.6-13.2-12.8-12.5-12.4-11.9-12.2-12.4

 11秒台が2Fしかないところを見てもかなり時計がかかっていることを証明しているようです。この馬場でも上りを出せた2頭が1‐2フィニッシュということから、持続力のあるタフな産駒がしっかり結果を残したという形になったといえるでしょう。また、開催後半×不良馬場というなかなかのコンディションの中内を選択した2頭が抜け出した姿は17年の天皇賞秋を彷彿とさせたような気もしました。その時、1‐2フィニッシュをしたキタサンブラックとサトノクラウンは共に次走ジャパンC出走。しかしそれぞれキタサンブラック3着、サトノクラウン10着と共に成績を落としているので、このような馬場を使ったことの「疲労」が残っているかが少し気になるところです。



□菊花賞に登録している馬のレースパフォーマンス

1着 5.ステラヴェローチェ 吉田隼 2:18.0(35.6) 通過9-8-9-9

父 バゴ

母 オーマイベイビー 母父ディープインパクト

 皐月賞、ダービーと共に3着。特に高速馬場となったダービーで上り最速の33.4秒を出しているにも関わらず神戸新聞杯でも上り35.6の最速タイムを出しているのはまさに脱帽級の活躍で、バゴ産駒の奥深さを感じます。母父にサンデーサイレンス系の入ったバゴ産駒は上り33秒代の馬場から35秒台までオールマイティーに活躍する傾向があり、侮れません。バゴ産駒の菊花賞と言えば2010年の菊花賞を制したビッグウィーク。この馬も神戸新聞杯からのローテ&母父サンデーサイレンスとなり、この馬にも期待がかかります。上りタイムはおそらく35秒台になりそうなので、十分バゴ産駒の得意な条件になっていきそうで有力馬の一頭であることは間違いないでしょう。

2着 7.レッドジェネシス 藤岡康 2:18.0(35.9) 通過7-8-7-6

父 ディープインパクト

母 リュズキナ 母父 Storm Cat

 こちらも多少上りがかかっても大丈夫なディープインパクト産駒になっていますね。ここまで休み明けは京都新聞杯以外馬券内がないという休み明けがあまり得意なタイプでは無かったのにも関わらず神戸新聞杯では直線で内に入って早めに抜け出そうとしたものの、京都新聞杯と同じようなレース運びで2着に入るなど実力的には申し分のない一頭でしょう。後方待機からの一気差しというタイプではないので、せめて中団までにはついておきたいところです。タイプ的には同きゅう舎のワールドプレミアと似たタイプなので、長距離で活躍する可能性は十分にあります。

3着 4.モンテディオ 池添 2:18.5(36.8) 通過2-2-2-2

父 ジャスタウェイ

母 ディオニージア 母父 Tejano Run

 ヴェッロクスと同じジャスタウェイ産駒で、こちらも上りのかかるレースのほうが得意な印象を受けます。神戸新聞杯では直線で外に流れてしまい、そこを1‐2着馬の2頭が内に入って行くという競馬をしてしまいました。ただ、今回は右回りに替わるということでその心配もなくなるかもしれません。このレースは4角1番手のテイエムタツマキは10頭中9着、この馬のすぐ後ろを走っていたシゲルソウサイも10頭立て10着に敗れています。そんな先行不利の馬場であるのにも関わらず、唯一先行して残ったのは母父系の血統が騒いだ結果ではないでしょうか。母の4代前(母父系)はCaroに繋がる血統で、Caroと言えば菊花賞・天皇賞春を共にレコードで制したビワハヤヒデを生み出した系統でもあり、スタミナとその持続力もかなり高いことがこのレースを見ても伺えたといえるでしょう。今回は延長で前に行けるのかというのが大きなポイントになりそうなので、できれば5枠よりも内が良さそうです。

7着 1.セファーラジエル 鮫島駿 2:19.2(36.4) 通過10-10-10-10

父 キズナ

母 ダークサファイア 母父Out of Place

 神戸新聞杯では最後方を追走し3~4角の中間あたりからムチを入れ始めるようなレースでじわじわと伸びてきてはいましたが結果は7着。少し物足りない結果になりました。この馬は少し鞍上の手を煩わせるような一面も見せますが、しっかり持続していく力も持っていますので、キズナ産駒が比較的得意にしている「非根幹距離×阪神内回りコース」というパワーを全面に活かせるコースであれば巻き返しに期待できるかもしれません。ただそれには最低条件「後方待機しない」と言うのが加わってきそうです。鞍上の鮫島克駿騎手も今年は現時点で自己ベストの60勝、重賞2勝を挙げるなどブレイク寸前。ここでG1勝利し一皮むけるかどうかも期待ですね。


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