ディープ旋風は続くのか!? ローズS分析

 こんばんは、ヒデです。本日は明日行われるG2で秋華賞への前哨戦、ローズステークスを分析していきたいと思います。秋華賞への切符を手にするのはいったい誰なのか、早速見ていきましょう。それでは本日もよろしくお願いいたします。


< 目次 >

1.中京でも変わらない差し有利な展開

2.強いのはやはり始動戦。昇級ならば!?

3.勝ちたいのならば軸はディープ一択

4.該当馬




1.中京でも変わらない差し有利な展開

 ローズステークスは差しが決まりやすいレースで、特に複勝圏内に差しが強烈い決まることが多いレースです。昨年ははじめての中京開催となりましたが、後方から流れ込んできた14人気ムジカと11人気のオーマイダーリンが2・3着に入るなど傾向は大きくかわりませんでした。中京開催になっても差し、追込みが台頭する可能性が非常に高くなりそうです。差し馬は【2-2-2-28:で複勝率はそこまで高くないものの複勝回収率は151%と破格の数値に。これを上り3F3位以内に限定すると【2-2-0-2】で回収率が408%に大幅アップするので、やはり上りの使える馬は要警戒です。

 そして上り3位以内を出す馬は基本的に前走も速い上りを使っていることがほとんど。前走上り1位は【2-2-1-11】で単勝回収率175%、複勝回収率258%と大変な数値になっています。上り5位以内に限定しても【3-3-4-35】で馬券圏内来た馬の半分以上が前走上り5位以内になっているようです。上りがいかに重要かわかります。前走項目をチェックする際はまず「上り順位」を確認するのが良さそうです。



2.強いのはやはり始動戦。昇級ならば!?

 ここで今号競馬王と連動して好走しやすい「ステップ&ローテ」を見ていきましょう。このレースで一番好成績を残しているのが前走優駿牝馬組。過去5年では【4-1-2-20】で複勝率は25.9%。昨年の覇者リアアメリアのみに留まったものの。19年は1~3着が前走優駿牝馬組だったことからもやはり牝馬クラシックを出走した馬が実力通りの活躍をしやすいようです。「それまで重賞で連対している馬」に限っては優駿牝馬の着順はあまり関係がないようです。このパターンでは19年のビーチサンバ(優駿牝馬15着、クイーンC2着)18年のカンタービレ(優駿牝馬13着、フラワーカップ1着)がそれぞれ馬券圏内にはいています。

 一方昇級戦を迎えるメンバーで多い好走パターンは延長組で、昇級戦×延長の成績は【1-2-2-11】で勝率こそ6.3%ですが、複勝率は31.3%に上ります。この場合の単勝回収率は165%、複勝回収率は274%この条件だけをべた買いしてもプラスに転じる成績です。この前回条件戦×延長のパターンでは昨年2・3着の両馬が該当しており、それぞれ二桁人気で馬券内に飛び込む活躍を見せています。昨年のレースで同条件で臨んだ馬は5頭でしたが、そのうちの2頭が馬券になっていると考えれば驚異的な数字であることがわかります。この条件に該当している馬は要警戒です。



3.勝ちたいのならば軸はディープ一択

 とにかくディープインパクト産駒の成績が驚異的なのがこの競走の特徴。昨年もディープインパクト産駒が1・3着になるなど、中京になってもこの傾向が替わることはありませんでした。過去5年間でディープインパクト産駒の成績は【4-2-2-14】でTapit産駒のラビットランが勝利した17年以外すべての年で1着になるなど連軸としても単軸としても優秀な成績を残しています。これは産駒がいなくなるまでじぞくする傾向かもしれません。

特に休み開けのディープインパクト産駒は圧巻で、中10~25週×ディープインパクト産駒は【4-0-0-11】で勝ち星はすべて休み開けのディープインパクト産駒から生まれています。そして前走はすべて優駿牝馬組。ディープインパクト産駒×優駿牝馬組は要注目でしょう。

 そして相手に良いのもサンデー系で、主流血統の一部を構成しているキングマンボ系はこのレースは奮いません。過去5年でキングカメハメハ産駒は【0-0-0-2】ルーラーシップ産駒は【0‐0‐0‐4】、ロードカナロア産駒も【0-0-0-1】で揃って凡走を続けています。特に昨年は1人気に推されたルーラーシップ産駒のフアナが11着に大敗するなど、こちらも中京に替わってもそこまで影響が無いようでした。サンデー系とエピファネイア産駒、この馬場であればモーリス産駒も圏内かもしれません。



4.該当馬

 それではローズSの該当馬を見ていきましょう。

2.エンスージアズム

脚質△ 前走〇 血統〇 ディープインパクト産駒×前走オークス◎

 今回唯一のディープインパクト産駒×前走優駿牝馬組ということでこの馬は無視するわけにはいきません。そしてこの馬はフラワーカップ2着という実績を残していますので、実績的には申し分ないですね。唯一の懸念点はこの馬が「ジワ伸びタイプ」であるということ。阪神で行われた1勝クラス以降上り上位3位以内を出していないのが気になります。それ以外は条件を満たしていますので、十分に期待できる一頭でしょう。現状14人気は嫌われすぎです(21時現在)



9.タガノパッション

脚質◎ 前走〇 ステップ〇 血統△

 オークスで上り最速の脚を見せながら惜しくも4着になってしまったこの馬もここから再始動です。前走オークスで上り1位だった馬は1戦1勝。(前例は18年のカンタービレ)そのことを考えても血統的には少しマイナスがありますがそれでも十分堂々の主役ということができるでしょう。今回も岩田騎手を迎えてトライアルならば最有力なのかもしれません。

17.オヌール

脚質〇 前走△ 血統〇

 ディープインパクト産駒のもう一頭は今回川田騎手が継続騎乗ということになりました。友道厩舎×川田騎手ということに加えてディープインパクト産駒、これはマカヒキを思い出さざるを得ない組み合わせ。前目につけることさえできれば昨年のリアアメリアを再現することも十分可能でしょう。

18.レアシャンパーニュ

脚質◎ 前走〇 ステップ◎ 血統〇

 前走小倉芝1800m1勝クラス上り最速×エピファネイア産駒というのは昨年2着のムジカと重なります。今回はこの馬1着になっていることからもムジカ以上の善戦も期待できそうですね。エピファネイア産駒の延長は破壊力抜群なので、今回も波乱を巻き起こすのであればこの馬が馬券圏内に届いているのかもしれません。


競馬王10月号【好評発売中!!】

10_2

10月号の特集テーマは「プロが実践する回収率爆上がりローテ&ステップ」です。アーモンドアイの登場以降、顕著になってきたローテーションの在り方。馬はレースを使う際、間隔を空けた方が良いのか、詰めた方が良いのか。ステップレースは踏まない方が良いのか、踏んだ方が良いのか。豪華執筆陣が自身の考えや実践術をレクチャーします!

[巻頭企画]

Road to JBC
豪華2大インタビュー 吉原寛人×古谷剛彦 仲野光馬×山崎エリカ
JBC過去データから占う攻略ポイント

ご予約はこちらから!→ https://www.amazon.co.jp/dp/B09DMP9LX8


コース別馬券攻略 鉄板軸&ヒモ穴が簡単に見つかる本(好評発売中!)

81mf0owrzxs

【大人気シリーズの「軸」&「穴」が一冊にまとまってパワーアップ!】

現在JRAで施行されている主要コース(障害と京都コースを除く)に対応し、簡単に狙い馬を見つけられる「軸」・「穴」シリーズの第四弾が発売! 最新刊となる今回は、「軸」と「穴」の両データを一冊に収録し、「鉄板」となりうる軸馬の抽出と、「ヒモ」として面白そうな穴馬の抽出を同時に行えるようになりました!

予約はこちら!


無料メルマガ配信中!

最新刊情報から先週の的中報告、競馬王チャンネルコンテンツの無料公開も!?

毎週お得な情報が届くメルマガは毎週金曜日(20時~21時頃)に配信しております。こちらに空メールを送るか、こちらから受信希望のメールアドレスをご登録してください。


ディープインパクト産駒は今年2頭のみ。それならば穴馬から行きたくもなります。

それでは!

ヒデ