若駒よ、大志を抱け!?北から羽ばたくのは? 札幌2歳S分析

 こんばんは、ヒデです。最初に告知から失礼します。


・告知

競馬王10月号が9月8日に発売されます。今回のテーマはローテ&ステップ。そこで競馬王ヒデの分析でも来週の紫苑Sからローテ&ステップにまつわるデータをチャンピオンズカップまで掲載予定です。お楽しみに。

 さて、本日は今週松に行われる札幌2歳Sの分析を行いたいと思います。昨年の馬券内馬は全頭重賞勝利(1着ソダシ=桜花賞など、2着ユーバーレーベン=オークス、3着バスラットレオン=NZT)するなど過去3年の馬券内馬9頭中6頭がその後の重賞で勝利するなど近年かなり高レベルになってきた印象の札幌2歳S(それ以前にもクロコスミアやレッツゴードンキなどもこの競走で馬券内でした)。年末に向けて弾みをつけるのはいったいどの馬なのでしょうか。それでは本日もよろしくお願いいたします。


< 目次 >

1.4角で前につけなければ厳しい!?

2.クラスによって前走競馬場が異なる!?

3.持続に長けた主流血統活躍中!

4.該当馬




1.4角で前につけなければ厳しい!?

 過去5年の札幌2歳Sを見ていると4角の位置取りが非常に重要になってきそうです。一つのボーダーになってきそうなのが「4角7番手以内」でこれを境に一気に成績が変化します。4角7番手以内の馬は【5-4-5-28】に対して同7番低下は【0‐1‐1‐30】と圧倒的な差が出ています。3角位置で見てみるとそこまで差が生まれていないことから3~4角の間で捲れない馬は厳しいということが言えるでしょう。昨年2着のユーバーレーベンは2角以降14‐5‐3でコーナーを通過しています。ユーバーレーベンはオークスの4角8番手で通過し差し切る競馬が得意な馬でありますが、そういったタイプでも捲って差し切る競馬が求められているのでしょう。

 そのため、脚質を見てみると先行と捲りが好成績になっています。先行馬は【2-2-1-12】で馬券内は多いものの回収率は低め。人気になりやすい性質はありますが、軸には良さそうです。そして捲りの成績もよく、過去5年間は【1‐1‐1‐0】の馬券外なし。捲ってくる馬は前走でも3角あたりから順位を上げていっているのでそこに注目してみると良いでしょう。

[参考] 捲って馬券内に入る例

17年[地]ダブルシャープ7人3着(14-14-7)前走クローバー賞6人気1着(7‐4‐3)



2.クラスによって前走競馬場が異なる!?

 この競走は先週行われた新潟2歳Sとは異なり前走オープン競走からでも活躍馬が出てきているのが特徴です。前走オープン戦の馬は【1‐2‐1-7】で複勝率36.4%とハイアベレージに。ただここ2年馬券内はありません。また、前走オープン戦という条件であっても札幌競馬場意外&3着以下の馬券内はありません。札幌オープン競走×2着以内というのが前走オープンクラスの馬にマストな条件と言えるでしょう。近年馬券になったナイママもダブルシャープも前走はオープンクラス1着馬でした。

 札幌→札幌の馬が好調かといえばそういうわけではなく、新馬・未勝利戦から臨んできた馬の中心は函館競馬場からの馬が中心になります。函館で新馬未勝利を勝ち上がった馬は【3‐1‐2‐11】とこちらも複勝率35.3%のハイアベレージに。さらに18年に6人気のニシノデイジーが好走したことで単勝の回収率366%と高めになっています。新潟からはロックディスタウン(17年1着)、東京からはユーバーレーベン(20年2着)が馬券になっている程度と北海道の競馬場以外からの参戦は割引必須の状態です。なお前述の2頭はステイゴールド系の父を持っているのでステイゴールド系の馬だけには注意したほうがいいでしょう。

 前走は新馬未勝利ならば函館、オープンならば札幌と考えるのがいいでしょう。



3.持続に長けた主流血統活躍中!

 このコースで活躍しているのはキズナ産駒。このコースに限定しても【4-0-2-11】と複勝率35%台を記録しています。札幌2歳Sでも昨年バスラットレオンが3着に入るなど2頭出走して1頭が入っているなどこのコースとは相性がいい恰好です。キズナ産駒は1800mなどの非根幹距離×中距離が絶好条件ですのでここは積極的に狙っていきたい条件でしょう。また、北海道と言えば「ハービンジャー産駒」ですが、この競走ではニシノデイジーが1着になっただけとそこまで信用することはできません。その他の条件が揃えば、、、というところでしょうか。

 そしてこのコースで注目なのはドゥラメンテ産駒。昨年は出走馬は0だったものの、このコースは【2-2-1-5】と半分の馬が馬券内に飛び込むなどかなり相性が良い様子。揉まれ弱い産駒が多いので外枠であれば楽しみな種牡馬になりそうです。

 ここまででわかるのは基本的に「パワー」が求められているということができそうです。脚質をみてもわかる通りまくりや先行が好成績を残している=パワーとスタミナが求められるということでしょう。主流血統が活躍する傾向にありますので主流血統×パワーのある産駒が好成績を残しやすそうですね。



4.該当馬

 それでは札幌2歳Sの該当馬を見ていきましょう。今回は枠順発表前のため50音順に掲載します。

オンリーオピニオン

逃げ〇 前走△ 血統〇

 前走福島競馬場なのですこし割引がありますがそれを差し引いても面白い一頭でしょう。キズナ×母父アイルハヴアナザーという「パワーと非根幹距離適性の塊」的な血統構成は非常に魅力的です。前走は3馬身差の快勝で少し人気しそうな気もしますが、間隔も良いのでヒモでは面白い一頭ですね。

ジオグリフ

先行〇 前走△ 血統〇

 6月の東京・1800mでデビューしたのは昨年のユーバーレーベンと同じローテで臨んできています。ドレフォン自体は米国のスプリンターでしたが、産駒は1800mでも活躍しているなど、距離の融通は効く可能性が高いです。母父キングカメハメハも中距離適性の一員を担ってそうですね。本命とまではいかないですが、面白い一頭になりそうですね。

ダークエクリプス

先行〇 前走〇 血統〇

 前走函館競馬場の芝1800mで勝利したドゥラメンテ産駒です。4世代を残して今週急死した父ドゥラメンテを弔う意味でも重賞勝利を期待したい一頭。このコースの成績やこの馬の臨戦過程を見ても中3週のことを除けば馬券内に飛び込む確率は非常に高そうですね。期待ですね。


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ドゥラメンテ産駒はこれからという期待も大でしたので、急死は驚きました。キタサンブラック産駒との有馬決戦は夢のまた夢なのでしょうか。まずはご冥福を祈りたいと思います。

それでは!

ヒデ