短距離適性より大事な適性とは!?函館SS分析

 こんばんは、ヒデです。今回は札幌競馬場で行われる札幌スプリントステークスを分析していきたいと思います。今年は札幌ということで、傾向は変わるのでしょうか。早速見ていきましょう。




<目次>

1.函館よりオーバーペースにならないようです

2.洋芝対応力(短距離×瞬発力)。この条件をクリアする血統が良さそうです


3.該当馬


1.函館よりオーバーペースにならないようです

 函館競馬場の向こう正面は海が近いです。そのため、南から南西の風が強く吹いています。向こう正面で余計な脚を使ってしまうこと、テン争いが激化することで函館競馬場で行われた過去5年の2F目、3F目は10秒台が並ぶなど消耗戦が多く展開されていました。そのため、米国中距離系や短距離のスピードに対応した欧州系との組み合わせなどが好走するスタイルが多く「結果として」先行馬や逃げ馬が有利に運ばれるレースが多かったようです。しかし、札幌競馬場は少し違うようです。

 札幌競馬場では前半が少し速い程度のミドルペースよりのハイペースに落ち着くことが多いです。結果として差し馬の台頭が多いのが札幌競馬場1200m重賞の傾向でした。特別戦以上で見てみると勝ち馬の比率は逃げ馬3勝、先行17勝、差し15勝、追込み5勝と2/3が先行と差しで決着しています。特に上り5位以内の馬は40レース中31勝を挙げていることからも上り勝負になることが多いのと言えます。オーバーペースになりすぎないハイペースによって中団有利になるということでしょう。



2.洋芝対応力(短距離×瞬発力)。この条件をクリアする血統が良さそうです

 血統を分析してみると、5走以上した馬で一番成績が良いのはステイゴールド産駒。その後フランケル産駒、キングカメハメハ産駒、バゴ産駒と続いていきます。これを見ると、短距離適性や瞬発力適性ももちろん重要ですが、それよりも洋芝への対応力が重要なポイントであるということができます。

 過去のキーンランドカップを見てもサンデーサイレンス系または米国短距離系×欧州系の血統背景の馬が差し込んできていることを考えると、今年もその傾向が継続されるか注目です。

 ただ、今年は最初の重賞ということで「芝が綺麗」というキーンランドカップとは傾向が違うとは思います。しかし、コースバイアスは変わらないと仮定するならば今年も先行・差し有利は揺るがないということもできるでしょう。



3.該当馬

3.シゲルピンクルビー

脚質〇 血統〇

 この馬はなんといっても斤量50kgで出走できるのが最大のポイントでしょう。モーリスはロベルト系ということで、洋芝への対応力もある程度見込めます。中団抜け出しのいつものレースができるのであれば今回も期待です。



7.ミッキーブリランテ。

脚質〇 血統〇

 先行で二列目に常に付けられそうな馬で、鞍上和田騎手は積極性のあり今回も先行できる可能性も大いにあります。展開的にも今回は向きそうなことに加えて母父はダンチヒ系のうまであることから、血統的にもマッチしそうです。



10.ジョーアラビカ

脚質〇 血統〇

 なかなか前にいけない馬ではありますが、TAROさんが競馬王7月号の特集『キムラヨウヘイ×TARO』の対談中にローカルでは期待できるとおっしゃっていたように積極性が武器の騎手。人気がなければ倣ってみる価値もありそうです。



16.カレンモエ

脚質△ 血統〇

 逃げたがる馬ですが、今回は外枠ということもあって強引に逃げることができないのはプラスです。基本的には先行で控えられる競馬が上りも使えて良さそうですので、無理にテン争いに加わってほしくないというのが本音です。

 念願の重賞タイトルは母や父からの至上命令とも言える血統。夏の北海道で覚醒し勝ち切ることはできるのでしょうか。


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今週は珍しく雨が降りませんでした。関東地方はまだ梅雨入りしていません。いつになるのでしょうかね。昨年のエプソムカップでは大雨ということもあり、気になってしまいます。

それでは!

ヒデ