雨で持続特化馬場に!? マーメイドS分析

 こんばんは、ヒデです。今週から阪神競馬場に戻ってのレースですが、どうやら雨模様見たいですね。そんな阪神競馬場で行われるマーメイドSを分析したいと思います。それでは本日もよろしくお願いいたします!

<目次>

1.先行有利になりやすい阪神芝2000mが・・・?

2.馬場が渋って馬場では今年は特に持続力が問われる!?

3.持続力なら欧州系でしょう

4.該当馬


1.先行有利になりやすい阪神芝2000mが・・・?

 阪神の芝2000mは非常に先行有利に働きやすいコースです。スタート直後の坂が先行する際にかなり有利に働いているようで、それは大阪杯を見ていてもわかります。しかし、マーメイドSの脚質を見てみると先行は【3-0-1-11】に対して差し【1-3-3-25】追込み【1-2-1-16】で先行と差し・追込み馬で大差はありません。逃げ馬が一番不利なレースになっています。前半がスローにも関わらず、なぜ差し・追込み有利に働いていいるのでしょうか。

 夏目耕四郎著の『新ラップタイム重賞図鑑』によると、じわじわとラップタイムが上がっていくレースになるため、多少の瞬発力でも届くとのことです。ラップタイムを見てみても、最後の4Fは11.8-11.5-11.6-12.5と流れているように瞬発力よりも持続力が問われるレースのようです。

 持続レースのため、長くいい脚が使える馬に向くようで、速いタイムで持続できる馬が本当に良さそうです。上りも3位以内が非常に優勢。長く脚の使える馬というところに重きを置くのがよさそうです。



2.馬場が渋って馬場では今年は特に持続力が問われる!?

 しかし、今年は金曜日の夜から雨が降っていますので日曜日は晴れると言えど重馬場程度になるのではないかと想定しています。そうなると、先行有利というコースのバイアスがより鮮明に出るのではないかと考えています。2018年に初版の『競馬研究所4 プロが勝負する厳選芝コースガイド』(亀谷敬正監修、競馬研究所著)で亀谷敬正さんがいうには「(阪神芝2000mは)他場の2000mで先行して凡走した馬が好走しやすいコース」と評しているように、基本的には先行有利は1でも書いた通りです。

 亀谷さんは同書のなかで「外差し馬場にならなければ」と留意していましたが、立川優馬著の『レース質マトリックス』を参考に馬場を予想するのであれば「雨馬場」で特性は「延長+先行」こちらでも「良馬場で先行して凡走する馬が穴を開ける」と書かれています。お二人の意見が合致していることから考えれば「先行有利」になることは明白ではないでしょうか。持続力優勢と先行有利この二つが見えてきました。

 

3.持続力なら欧州系でしょう

 マーメイドSを見ていると前目につけて差しに回る馬、前にいた馬が馬券内に流れている場合に共通点は「欧州系を父系または母父系に持っている」という点です。稍重で施行された昨年は特に顕著で、掲示板内の5頭の内4頭が欧州系を持っていました。ですので、持続系の得な馬場だと特に先行できる欧州系が良いということでしょう。

 一方で差し馬場になればこの時期らしく米国スピード系を持っているとかなり有利に働く様子。良馬場で開催された19年は差し馬が好調ででしたが、1~3着はすべて米国系持ちという展開に。逆に欧州系が多かった昨年は2着にセンテリュオが来たのみ。しかし、これは19年のエリザベス女王杯2着など、実績がありましたので、純粋に血統的な判断はしにくいところもありますので度外視というところでしょうか。

 馬場が渋れば欧州系。これが鉄則になりそうです。



4.該当馬

4.カセドラルベル。

先行〇 前走〇 血統〇

 ハーツクライ×母父シンボリクリスエス、前走先行中京リステッド競走で0.1秒差4着と惨敗。しかし、この馬は先行すれば安定して成績を残せていますし、日曜日の傾向とも合致しそう。上りも使えているのも面白く、買いたい要素しかないですね。僕はこの馬かなり良いと思います。

7.レッドベルディエス

先行〇 前走△ 血統〇

 前走は昇級いきなりG1ということで差しに回ってしまい、差し脚伸ばしたものの12着と惨敗。ただ、先行して飛鳥S勝ち上がりしたことに加えて、今回は幸騎手が騎乗することを考えれば再び上昇することも考えられます。今回は先行できれば面白い存在になりそうです。

10.イズジョーノキセキ

先行〇 前走〇 血統〇

 前走こそ差しに回ったものの、それまでのうずしおSなどでは先行して3勝クラス初戦から4着と好走した馬です。今回は積極性のある西村騎手騎乗ですし、斤量も52キロと非常に軽くなりました。これを考えると今回も期待値は高いです。怖いのは前走に誘発されて馬が先行できないパターン。騎手と呼吸が合わないことがないように願いたいばかりです。

13.クラヴェル

先行〇 前走〇 血統〇

 前走は3勝クラス4着とここも2000mで惜敗している馬です。血統構成はあの三冠馬デアリングタクトと酷似しているように、先行して速い上りを使いながら走るのが向ているタイプでしょう。そう考えると近走は展開が向かなったということができますし、51キロの斤量になって巻き返すことはあり得ます。秋華賞を渇望されていた未完の大器が馬券内に入れるかどうかというところに注目です。


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参考にした書籍

競馬研究所4 プロが勝負する厳選芝コースガイド』(亀谷敬正監修、競馬研究所著)2018年

新ラップタイム重賞図鑑』(夏目耕四郎著)2020年

レース質マトリックス 競馬は全て二択であるレース質マトリックス』(立川優馬著)2021年


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マーメイドSって本当にハンデ重賞らしくて好きです。今年はやや荒れ目の該当馬になりましたが、10番人気以内ならば「チャンスあり」なんですよね。今年も荒れ模様になるのか注目です。

それでは!

ヒデ