早熟?サトノアラジン産駒を徹底分析!

 こんばんは、ヒデです。今日はPOG直前特別特集第3弾。現役時代は名マイラーとして活躍したディープインパクト産駒、サトノアラジンを分析していきたいと思います。関係者の評価も上々のサトノアラジン産駒。どのような活躍が見込まれるでしょうか。早速見ていきましょう。

◆ヒデの種牡馬分析シリーズ◆

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<目次>

1.仕上がりの早さは父譲り?

2.適性は中距離?スピードの持続力に長けていそうです。

3.距離が持つかマイラーになるかの分かれ目は母父にあり?

4.サトノアラジン産駒注目馬!


1.仕上がりの早さは父譲り?

 この馬も2歳8月にデビュー勝ちしているように、サトノアラジンの父であるディープインパクトは仕上がりの早さで有名です。サトノアラジンは母父に米国系のストームキャットが入ったことで余計に早く仕上がっていました。その点については『競馬王のPOG本2021-2022』の特集「山本昌と行く社台グループ」内でノーザンファーム空港、飯野義勝厩舎長は「仕上がりも順調」と太鼓判を押しています。

 さらに仕上がりの早さは関係者の中でも評判の様で、栗東・池江泰寿調教師も管理するウェルカムニュース(母レジェンドトレイル)をPOG本取材後すぐの3月に入厩させ、すでに調教を開始しています。取材時も「早期に始動させたい」と記載がある通り、仕上がりの早さはPOG向きということができるでしょう。

 ただ、サトノアラジンも6歳で安田記念制覇するなど息の長い活躍を見せました。ですので、決して早熟・短命ではないということができるでしょう。



2.適性は中距離?スピードの持続力に長けていそうです。

 競馬関係者のサトノアラジンに対する走りの評価は「馬体のバランスがよく、スピードが活きる」(松下武士調教師)、「トビが大きくてスピードを持続できそうです」(前述飯野厩舎長)とスピードの持続に長けている印象です。ディープインパクト×ストームキャットの組み合わせは瞬発力タイプが多いので、必然的にスピードは活かせそうな血統になっているようです。

 また、トビが大きいということは「主場」といわれる東京コースや阪神コースに走法敵には合いそうです。東京×中距離には日本ダービーもありますので、ダービー勝利も予感させられます。主場コースの中距離がサトノアラジン産駒の得意分野になる予感です。



3.距離が持つかマイラーになるかの分かれ目は母父にあり?

 距離が持つのか、さらには前に行くのかは母父に依存することになりそうです。スピードが活きるという評価を得ている馬の血統を見ると母父は欧州血統が目立ちました。例えば飯野厩舎長が紹介してくださったレディバランタイン(母ミリオンウィッシーズ)は母父Darshaanで欧州血統(ネヴァーベンド系)です。サンデーサイレンス系×Darshaanの組み合わせではアンジュエ(父アグネスタキオン)先行馬、ミリオンスターズ(父ヴィクトワールピサ)先行馬よりの血統になりやすいようです。

 このように母父に欧州血統が入るとサトノアラジン産駒もスピードの持続=先行よりになりやすいのではないでしょうか。また、欧州系は距離適性も必然的に伸びそうです。

 一方で、母父に米国血統が入ると瞬発力が特化されそうです。例えば池江調教師の管理馬ウェルカムニュースは、母父フレンチデピュティ(米国系)。「瞬発力がありそう」と取材時に答えるほどの筋肉量は差し向きの馬体と考えることができます。ディープインパクト×母父フレンチデピュティといえばショウナンパンドラがが該当します。あの馬も本質的には差し馬でしたので、差しが向くと考えることができるのではないでしょうか。フレンチデピュティやAPインディとの配合はある程度距離は持ちそうですね。

 一方で、本来ダート短距離が得意な米国のスピード系との配合になれ、ばおそらくマイル得意の馬も出てくるはずです。ディープインパクト系ということで血統的に距離は万能。その傾向はサトノアラジン産駒でも見られるでしょうか。

 似たタイプとしてキズナ産駒もいますが、距離がこなせているのは「惜しいけどおいしいキズナ産駒のねらい目を分析!」でも書いた通りでした。距離をこなすか脚質がどうかはこの馬も母父に依存しそうです。



4.サトノアラジン産駒注目馬!

 本誌などから注目馬をヒデが独自にピックアップしました。

・クアトロマジコ (母ミスティークⅡ、母父Monsun)

 セレクトセール6600万円で落札されたジョディーの半弟です。ジョディーも2歳時に赤松賞を勝つなど2勝、三歳時にもフローラS3着など「粘り腰」が魅力の馬です。この馬は現在馬名登録のみですので、デビューについては不透明。しかし、デビューが決まれば早い時期から走ることも見込まれますので、十分に期待できると思います。この馬も中距離・先行というスタイルになるのではないでしょうか。

・カナイアンゼン(母シーガルサリー、母父フレンチデピュティ)

 下河辺牧場草光調教主任は「前向きで乗り手を選ばない」と絶賛する一頭です。前向きなため、距離はマイルが主戦場になるかもしれませんが、取材時ですでに476キロと馬体もしっかりしていることに加えてすでに登録もしていますので、早い時期からの活躍も見込めそうです。親子での安田記念制覇も期待がかかります。

・プリモカリーナ(母ベットーレ、母父Blu Air Force)

 ナイントゥファイブの半妹に当たる血統です。サラブレッドクラブライオンの募集馬です。この馬の一世代上にあたるグロリアムンディ(父キングカメハメハ) も新馬勝ちをしている通り、早くからの活躍が見込まれる一頭で、距離も持ちそうです。走りにバネがあるとのコメントもありますので、早くからの活躍が期待できそうです。


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