おはようございます、ヒデです。本日も新種牡馬分析を行いたいと思います。今回はフジキセキの後傾種牡馬で皐月賞を制したイスラボニータ産駒の傾向を分析していきたいと思います。現役時代は2000mの皐月賞から1400mの阪神カップまで幅広く勝利したイスラボニータでしたが、どうやら産駒もマイル向きの期待がかかるようです。
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<目次>
1.仕上げの早さはピカイチでPOG向き?早めの移動が目立ちます。
2.牧場関係者も一目を置く柔らかさ
3.スピードパワー系の産駒に注目のようです
4.イスラボニータ産駒の注目産駒!
1.仕上げの早さはピカイチでPOG向き?早めの移動が目立ちます。
『競馬王のPOG本2021-2022』取材時に牧場関係者が口そろえて言っていたのが「成長の早さ」です。成長力はピカイチのようです。2歳馬は5/26現在、血統登録114頭中30頭がすでに中央登録されています。これはディープインパクト産駒の109頭中24頭と比較しても遜色がありません。十分2歳からの活躍も見込めそうです。
イスラボニータ自身も2歳6月デビューで快勝、産駒の祖父にあたるフジキセキも2歳(旧3歳)8月デビューと早熟な血統でもあります。このことからもPOGでも早期からの活躍が見込めそうです。
2.牧場関係者も一目を置く柔らかさ
産駒数も多く、様々な牧場の「声」も収録されているイスラボニータ産駒。牧場関係者が口を揃えているのは仕上がりの早さだけではありません。それが柔らかさです。例えばニシノバンテ(母ワイキキブリーズ、母父フレンチデピュティ)は「パワフルな動きと柔らかさが特徴」(西山牧場の嶋原副場長)と話しています。他にも「柔らかみがある」(シュウジデイファーム・岸本場長)、「父に似た柔らかさがある」(坂東牧場岡本マネージャー)など柔らかさをしてする牧場関係者さんは多かったです。
柔らかさは競走馬にとって非常に重要な要素です。柔軟性といえばディープインパクトが思い出されますが、あの瞬発力はエネルギーを効率よく地面に伝えるのに大きな影響を与えていました。ディープインパクトの瞬発力は柔らかさから来たものと言っても過言ではありません。
イスラボニータ産駒も柔らかさを活かした瞬発力勝負の産駒が多そうな印象で、東京コースや阪神コースにアジャストしそうです。
3.スピードパワー系の産駒に注目のようです
産駒の距離適性はイスラボニータ自身を見ていると、柔軟で母父に依存しそうです。実際に社台ファーム取材時に青田さんも「適応距離は母によってばらつきそう」と話してくれているように、母系の影響を強く受けそうです。
また今井雅宏著の『ウマゲノム版種牡馬辞典2021-2022』では新種牡馬の一頭として取り上げられていますが、その中では「スピードパワーが秀でた産駒が出そう」と評している通り、サンデーサイレンス系のスピード(瞬発力)と母父カロ系のパワーが産駒に遺伝すれば良いほうに向きそうです。
個人的にはマイルではその力が爆発すると考えており、初年度産駒からNZTやNHKマイルなどに有力馬を送り出しそうな雰囲気が出ています。一方で母父に欧州系が入った場合は少し距離は持ちそうですが、瞬発力は少し落ちそうです。柔らかさがあれば夏の府中などで期待はできそうです。
これは個人的な感想なのですが、牧場関係者さんが「柔らかい」と評する馬は米国系との配合が多かったように感じます。その場合は瞬発力に優れた中距離マイラーが誕生する予感もあり、期待できる産駒となりそうです。
4.イスラボニータ産駒の注目産駒!
それではここでヒデがおすすめするイスラボニータ産駒を3頭ご紹介したいと思います。POGドラフトの参考にしていただければ幸いです。
・プルパレイ(マイジェン、母父Fusaichi Pegasus)栗・須貝
この馬2世代兄にゴールドシップ初年度産駒で札幌2歳S2着にもなったサトノゴールドです。母系も米国系で早熟ですので、早くからの始動も見据えているでしょう。すでに競走馬登録も済んでいますのでこの馬も夏の北海道あたりがデビュー戦になるかもしれません。
須貝調教師はこの馬について「2000mあたりがベスト」といっていますので、マイルから中距離あたりがこの馬の主戦場になることでしょう。
・トゥードジボン (コッパ、母父Yesbyjimminy)栗・四位
インリアリティのクロスが入る芝ダート共に活躍できそうなマイラー血統です。すでに入厩していることを考えると、早い時期からのデビューが期待できます。
血統的にはまず芝を使っていくことになるでしょうが、ダートでも十分に戦えそうな血統で、1800mで勝負根性を見せられるようになればダート戦線でも重賞級に成長しそうなポテンシャルはあると思います。
・イスラデルソル (ストゥデンテッサ、母父High Yield)美・武井
母系はアルゼンチン系のストームキャットということで、この馬も早い時期からの活躍が期待できます。この記事を執筆している時点(5/26時点)ですでにゲート試験合格と早めに動いてきそうな産駒でもあります。
アルゼンチンでは早めにクラシックが行われるため、早熟系の馬が多く誕生します。近年日本でもダノンファンタジーやレシステンシア、カレンブーケドールなどがこれに該当するようです。
となればこの馬も早い時期からの活躍に加えてマイルから中距離での活躍も期待できそうですので、注目でしょう。
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