徹底分析!!ソダシは2400mでも通用する!?

 こんばんは、ヒデです。今週は三歳牝馬の祭典、優駿牝馬・オークスが開催されます。今年は2年ぶりに観客が戻ってくるオークスとなりますね。

 そんな中注目されているのが白毛初のクラシック馬、ソダシ (栗・須貝厩舎)です。阪神JFと桜花賞、阪神競馬場のマイルコースG1を連勝したこの馬ですが、2400mは未知数。今回はソダシが2400mでも勝てるのかどうかを考えていきたいと思います。

※データは説明無き場合、過去10年間の5月開催東京芝2400mにおける成績を使用しています。


<目次>


1.須貝厩舎の長距離実績はOK

2.ソダシの脚質と東京2400mも相性抜群そうです

3.最大の敵!?クロフネ産駒と限定して考えるとソダシは厳しそうです。

4.ソダシはオークスに通用するのでしょうか


1.須貝厩舎の長距離実績はOK

 管理する須貝調教師は距離によっての苦手はありませんでした。オークスと同じ距離である全場2400mの成績は過去10年で【9-15-5-50】と複勝率36.7%。これは芝コースの複勝率34.2%をやや上回っています。ただ、重賞という観点で限定してみると少し不安が残ります。過去3年重賞勝利の11勝中6勝がマイルとマイルから2000mでの勝利でした。2200m以上の重賞勝利は2015年の天皇賞春(勝ち馬:ゴールドシップ)まで遡らなければなりません。

 ゴールドシップといえば、今浪隆利厩務員が担当していました。ソダシも今浪隆利厩務員が担当しています。ゴールドシップとは血統さえ違いますが、今浪さんが担当しているという面からも長距離に期待できそうです。



2.ソダシの脚質と東京2400mも相性抜群そうです

 続いてのファクターは脚質です。東京芝2400mでは先行が一番成績が良いようです。東京芝2400mにおける脚質別複勝率は逃げ24.4%、先行27.9%、差し23.7%、追込み11.3%と先行が一番成績が良いです。

 大舞台のレースでの事例を見ても、2019年にダービーを制覇したロジャーバローズ(12人気、2-2-2-2)や2018年のダービー3着コズミックフォース(16人気、4-3-2-2)、オークスで見ても20年のウインマリリン(7人気、2-2-2-4)や、19年2着のカレンブーケドール(12人気、4-4-4-4)など先行した馬が穴をあけることからも先行有利だということがわかります。

 ソダシもここまで全レースで先行して勝利している生粋の先行馬です。オークスでも先行できると仮定して考えればソダシに展開は向きそうです。

 

3.最大の敵!?クロフネ産駒と限定して考えるとソダシは厳しそうです。

 東京芝2400mにおけるクロフネ産駒の成績は【1-0-1-17】で複勝率は10.5%とディープインパクト産駒の複勝率31.7%と比較してしまうと大きく見劣りする成績です。クロフネ産駒の芝傾向はどうしてもマイル以下に向きがちです。G1馬もアエロリット(NHKマイル)、ホエールキャプチャ(ヴィクトリアM)、カレンチャン(スプリンターズS)とマイル以下に集中しています。

 しかし、クロフネ産駒も多種多様。配合次第では2400mでも勝てるということです。ソダシはどうでしょうか。血統を見てみると父クロフネ(芝マイル)母父キングカメハメハ(万能)、母母父サンデーサイレンス(万能)なので、距離的には持つ可能性を十分に含んでいます。

 ただ、スピードが勝っているのもまた事実です。レコードを2回出している通り、ソダシは基本的にスピードが勝っている馬。と考えればスピード+パワーに長けている馬という判断が正しいのではないでしょうか。



4.ソダシはオークスに通用するのでしょうか

 原点に戻り、ソダシの血統と戦歴からオークスに通用するかを判断すると展開次第になりそうです。梅雨時で馬場が渋れば十分勝負になります。先週もサンデーサイレンス系×欧州経由の米国系が差し込んで来たようにパワーもある程度必要な馬場ですので、パンパンの超高速馬場にならなければ複勝圏内に飛び込んで来る可能性は高いのではないしょうか。

 サトノレイナスのダービー挑戦もこの馬にとってはプラスに働く可能性も多く、稍重くらいの馬場になるのならばベスト条件と言えることができるでしょう。差し展開にならない「展開次第」ということになるのが一番の答えのようです。




 今回のメンバーはまたオークスの分析時に行いたいと思います。土曜日更新予定ですので、併せてご覧ください。


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