血統の異端児、キタサンブラック産駒の傾向は?分析します!

 こんばんは、ヒデです。今回はPOG特集第2弾、新種牡馬で注目度の高いキタサンブラック産駒を分析していこうと思います。現役時代は血統派を困惑させたキタサンブラック、産駒はどんな特徴出しそうでしょうか。早速分析していこうと思います。一口の出資時などにも参考にしていただけるような記事を目標に頑張ろうと思います。

1.なぜ母父サクラバクシンオーが天皇賞春でレコードを出せたのか分析していきましょう
キタサンブラックは秋の古馬三冠レースすべてを制するなど、GⅠ7勝をあげ当時の賞金レコードを塗り替えました。どんなコースでも安定していたキタサンブラック、初期は血統派にとっては悩ましい一頭であったことは間違いありません。血統構成を見ていきましょう。
父:ブラックタイド(Lサンデー系)芝中距離
父母父:Alzao(リファール系)芝中長距離
母父:サクラバクシンオー(テスコボーイ系)短距離
母母父ジャッジアンジェルーチ(Bold Ruler系)中距離
クロス
リファール4×4
ノーザンダンサー5×5×5
こう見てみると芝の中距離系が多いのがわかります。母父サクラバクシンオーの他産駒をみても短距離に向く馬が多いので、他の血統が勝った格好になっています。キタサンブラックが芝の中長距離で成績を残した要因は母父以外の血統構成にあったことがわかりました。それではどのような産駒と相性がいいのでしょうか。次の項で関係者の話を抜粋しながら分析していきましょう。

2.産駒も中長距離向きが多いかもしれません
 注目されている産駒の関係者は口を揃えて距離は長いほうがいいと話してくれました。ノーザンファーム早来の桑田厩舎厩舎長の桑田裕規さんはイクイノックス(母シャトーブランシュ)について「(距離は)長めがいいでしょうね。皐月賞よりはダービー、ダービーよりは菊花賞というタイプかもしれません。」と話してくれました。(インタビュー全文はPOG本にて。)シルクレーシング代表取締役の阿部幸也さんが「キタサンブラック産駒の中でも上位に入る」と自信をのぞかせるピエドラデルーナ(母スイープトウショウ)についてノーザンファームの佐藤厩舎長は「おっとりしているので距離も持ちそうです。」とのこと。この馬に関しては、半きょうだいのレガッタ(父:ディープインパクト)が1800m戦で新馬勝ちをしていますので、この馬も中距離での活躍が期待できそうです。中長距離タイプという指摘は矢作調教師からも出ています。セットリスト(母セットプレイ)について「ある程度距離があったほうがいい。」とのコメントがある通り、競馬関係者からの評価は中長距離での活躍を期待しているようです。
 成長に関しては晩成向きの兆候があるようです。姉にジェンティルドンナを持つ母ドナブリーニ(血統登録のみ)について矢作調教師は「キタサンブラック(産駒)は薄いタイプが多いかもしれないけど、欠点というわけではない。成長力がありそうで、あまり焦らなくてもいいかなと思う。」とコメント。キタサンブラックも本格化したのが3歳秋ということを考えると、産駒の成長も3歳から本格化しそうな予感もしています。


3.スピードを補完する血統で1800~2000mを狙うがいいかもしれません。
 高評価を得ている配合を見ていると、スピードというのが一つ重要になるかもしれません。
 それはキタサンブラックの叔父、ディープインパクト産駒をみてもわかります。ディープインパクト産駒で活躍馬を出すニックスは母父ストームキャット系の因子でした。この組み合わせからはダービー馬キズナも生まれています。また、ミスプロ系との配合では三冠馬のコントレイルが生まれていることも考えると「スピード系」との組み合わせが良さそうです。サンデーサイレンス系の持つ瞬発力をサクラバクシンオーとスピード系血統で補うのが注目馬でもよく見られます。例えばスイープトウショウ(フォーティナイナー、ミスプロ系)やセットプレイ(ストームキャット系)などはこれに該当し、期待できそうです。
 距離に関しては、1を見ても中長距離適性血統が多いので、1800~2000mが主戦場になりそうで、成長の早い産駒は2歳戦から活躍馬が出るかもしれません。マイルから中長距離で距離適性が広くなりそうなのはボールドルーラー系です。この組み合わせは二刀流として影響力を残しそうな感じもします。

◆注目馬◆
 最後に2021年にデビュー予定の注目産駒を三頭紹介したいと思います。

・ピエドラデルーナ牝(栗・清水久、母スイープトウショウ)
 先ほどから再三出てきているピエドラデルーナですが、やはり注目の一頭であることは変わりありません。この馬の半姉に当たるスイープセレリタス(父ハーツクライ)は、同じサンデーサイレンス系の種牡馬ではありますが、1400m~1600mが主戦場になっています。これを踏まえるとかなりスピード系の遺伝が強くでるのが母スイープトウショウの特徴とも言えます。そのため、この馬も他の産駒よりも距離の融通が効く可能性も高く、マイルから2400mまでこなせる馬になるのではないでしょうか。早めのデビューも予定されているので、2歳戦線をにぎわす一頭になってほしいものです。

・レッドバンディエラ牡(栗・武幸厩舎、母スタイルリスティック)
 こちらは半兄にレッドアンシェルがいるという血統です。レッドアンシェル(父マンハッタンカフェ)はCBC賞や北九州記念を制するなど、完全にスプリンターなのですが、キタサンブラックとの配合は距離を伸ばすにはいい配合なのかもしれません。ノーザンファーム空港で育成されている現在はスピードが優勢とのことですが、ハーツクライやステイゴールドを配合したきょうだいたちは揃って1800~2000mで活躍しているので、この馬もマイルから中距離での活躍に期待したいところです。スピード優勢ということは早い時期からの活躍もありそうですので、期待の一頭でしょう。

・ラスール 牝(美・藤沢和厩舎、母サマーハ )
 シャケトラの半妹という血統です。ノーザンファーム空港の中川厩舎長は「バネがあってディープインパクト産駒のような軽い走りをします。」と講評。Haloの4×4、母母父にはウッドマン(スプリンターズS制覇産駒あり)が入っているのはスピードという面でも良さそうです。ただ、母父はサドラーズウェルズ系ということで、距離適性は伸びそうです。1800mのダートでの覚醒というのも否めないため、二刀流の活躍も見込めそうです。


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気づけば今週は青葉賞。いよいよPOGもクライマックスを迎えつつありますね。誰がダービーに出るのか、今から楽しみでしょうがないです。

それでは!

ヒデ