カンフルジョッキー伊吹雅也氏の阪神大賞典予想

 東北地方太平洋沖地震で被災された皆様に、心よりお見舞い申し上げます。
 正直なところ、私はまだ競馬開催の是非について明確な意見を固めることができていません。しかし、ひとつだけ確かなのは、皆様や私の馬券購入が国庫を通じて必ず復興支援に役立つということ。日曜も問題なく開催された暁には、普段以上の意欲を持ってご投票いただけますよう宜しくお願い致します。

▼01 丹内祐次 コスモラピュタ/初騎乗
→芝はロージズインメイ牡馬と相性良し。この馬なりにはやれるでしょう。

▼02 松岡正海 コスモメドウ/同騎手時 1- 1- 1- 1(複勝率75.0%)
→500万下で3着の実績があり、好走率も高いコンビ。相性自体は悪くないハズです。

▼03 和田竜二 ナムラクレセント/同騎手時 0- 2- 1- 2(複勝率60.0%)
→GI3着の実績があり、好走率も高いコンビ。この馬自身、距離延長はプラスだと思います。

▼04 蛯名正義 ロールオブザダイス/初騎乗
→芝はトワイニング産駒との相性がいまひとつ。大きな上積みを期待するのは酷かもしれません。

▼05 柴田善臣 メイショウドンタク/同騎手時 0- 0- 0- 1(複勝率0.0%)
→好走例のないコンビ。一変まではどうでしょうか。

▼06 藤田伸二 トウカイトリック/同騎手時 1- 0- 0- 4(複勝率20.0%)
→重賞勝ちの実績があるコンビ。あとは状態次第だと思います。

▼07 北村宏司 マカニビスティー/初騎乗
→ゼンノロブロイ産駒と相性良し。この馬なりにはやれそうです。

▼08 藤岡佑介 ゲシュタルト/初騎乗
→マンハッタンカフェ産駒との相性が微妙。走ってみないことには何とも言えません。

▼09 安藤勝己 キタサンアミーゴ/同騎手時 0- 0- 1- 0(複勝率100.0%)
→重賞3着の実績があり、好走率も高いコンビ。引き続き期待できるんじゃないでしょうか。

▼10 川田将雅 モンテクリスエス/同騎手時 1- 0- 0- 3(複勝率25.0%)
→オープン特別勝ちの実績があるコンビ。もっとも、芝では好走例がありません。

▼11 内田博幸 トーセンジョーダン/同騎手時 2- 0- 0- 0(複勝率100.0%) ※出走取消
→重賞勝ちの実績があり、好走率も高いコンビ。引き続き期待できそうでしたが……。

▼12 浜中俊 オウケンブルースリ/初騎乗
→芝はジャングルポケット産駒と相性良し。この馬なりにはやれるでしょう。

▼13 岩田康誠 シグナリオ/同騎手時 0- 0- 0- 1(複勝率0.0%)
→好走例のないコンビ。大きな上積みを期待するのは酷かもしれません。

▼14 幸英明 エクセルサス/初騎乗
→芝はスペシャルウィーク産駒と相性良し。乗り替わりの影響は小さいと思います。

■同騎手時ベストパフォーマンス上位馬
03 和田竜二 ナムラクレセント
11 内田博幸 トーセンジョーダン
06 藤田伸二 トウカイトリック
09 安藤勝己 キタサンアミーゴ

■その他の注目コンビ
01 丹内祐次 コスモラピュタ
→芝はロージズインメイ牡馬と相性良し。
07 北村宏司 マカニビスティー
→ゼンノロブロイ産駒と相性良し。
12 浜中俊 オウケンブルースリ
→芝はジャングルポケット産駒と相性良し。
14 幸英明 エクセルサス
→芝はスペシャルウィーク産駒と相性良し。

 2001年以降の阪神大賞典で上位に食い込んだ馬の大部分は、前走がJRAGIかJRAGIIだった馬。特に、その前走で5着以内に好走していた馬は〔8・3・4・12〕(複勝率55.6%)と信頼できます。
 ただし、近年は前走がJRAGIやJRAGII以外だった馬もそれなりに健闘している印象です。前走クラスに係わらず、前走の上がり3ハロンタイムが出走メンバー中5位以内だった馬は2009年以降〔2・2・2・6〕(複勝率50.0%)。末脚にある程度の見どころがあった馬はマークしておくべきでしょう。なお、今開催の阪神芝は全体的にサンデーサイレンス系牡馬の活躍が目立ちました。
 本命は和田竜二騎手とナムラクレセントのコンビ。菊花賞3着の実績から距離延長はプラスだと思いますし、この馬自身も京都より阪神の方が信頼できます。前走は展開を考えれば及第点の内容。相手関係が楽になるここは絶好のチャンスです。
 相手は前走で出走メンバー中上位の上がり3ハロンタイムをマークしているコスモメドウ、エクセルサス、サンデーサイレンス系牡馬のゲシュタルト、キタサンアミーゴ。前走内容がいまひとつだった馬は評価を下げました。

■3連複1頭軸ながし
03=02,08,09,14(6点)

※当該レースのデータ、傾向は、特に断りのない限り2001年以降が集計対象。
※『同騎手時ベストパフォーマンス上位馬』は、各種レースデータ、レース映像、独自に採用したスピード指数などを参考に比較、決定しています。