ダンスインザダーク!

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菊花賞が終わって数分後のことでした。

今井雅宏氏「もちろん獲ったよね」
ケシ「わかってはいたんですけど…」
今「まさか何も獲ってないの?」
ケ「他にも気になる馬がいて、絞り切れなくて…」
今「こんなにわかりやすいレースだったのに?」

そうなんです、9月末に発売された『ポケット版 大穴血統辞典』と
昨年秋に出た『穴馬は走りたがっている』を読むと、
今年の菊花賞はスリーロールスとフォゲッタブルの
ダンスインザダーク産駒2頭にとって、これ以上ない激走パターンでした。

今井さんによると、ダンスインザダーク産駒は
「スタミナはあるが飽きやすい」(穴馬は走りたがっているより)
という性格を持っています。そして
「気分が乗ると走るが乗らないと全く駄目。したがって相手の強弱より
今は走りたいときかが重要。(中略)鮮度に特注」(ポケット版 大穴血統辞典より)
と指摘されていました。
前作と今作を通じて、繰り返し言われているダンスインザダークの「鮮度」。
つまり、距離やコース、メンバー、レース条件などで同じような条件が続くと、
飽きてしまって人気でも凡走するのが、ダンスインザダークの特徴なのです。

さらに、菊花賞で飽きないためのポイントとしては、
「距離延長」や「裏街道からの奇襲」が激走には有効だと書かれていました。
・スリーロールス=前走阪神1000万特別(芝1800m)
・フォゲッタブル=前走中山セントライト記念(芝2200m)

スリーロールスは裏も裏、そして大幅な距離延長にメンバーも初顔だらけ。
フォゲッタブルも前走はトライアルですがそれまでは条件戦を使っていた馬。
ともに見事に当てはまっていますよね。

今「あまりにベタすぎるから、かえって不安になったよ」
ケ「ピッタンコですもんね。ただ私は、マンハッタンカフェの3頭が気になったんです…」
今「マンハッタンカフェは、自分より強い相手に頑張るタイプじゃないんだよね。
  秋華賞のレッドディザイアくらい強いことがわかっている場合は別だけど。
  だからイコピコは押さえる馬だと思うよ」
ケ「むしろ、ヤマニンとアントニオのほうが楽しみかなと思ってました…」
今「ダンス2頭の単勝だけでも買えばよかったのに」
ケ「今回は単勝爆弾に向くレースじゃないかと…」
今「19.2倍と18.7倍の馬なのに?」

そうでした、せめて複勝だけでも買っておくべきでした。
今週こそ、大穴血統辞典でデカイ配当を獲りたいと思ってます。
なんて、昨年は競馬王編集部員3人で競馬場で見ましたが、歴史に残る名勝負でしたね。
今年のウオッカはどうなんでしょう?
いずれにしろ、今週はプラス収支で終わるようにがんばります。
『ポケット版 大穴血統辞典』、まだ御覧になってない方はぜひ一度手に取ってみてください!

(ケシハタ)